大島紬について
 
    世界三大織物のひとつ 大島紬
「 親子三代 大島紬 」
        
 大島紬は昔からこのように言われてきました。
        
 1代目はお母さん。
        
 2代目はお母さんの大島紬を裏返して娘さんが。
        
 3代目は着物をおくるみ等に仕立ててお孫さんが。
    
大島紬は先染めの技法が用いられているため、他の着物とは違い裏表がなく、親子三代 150〜200年着られる織物と言われています。
フランスのゴブラン織り、ペルシャ絨毯と並んで 世界レベルでも最高峰の品質と言われる大島紬。
        
 その特長はどのようなものなのでしょうか。
    
大島紬の特長
大島紬の完成までには、非常に多くの工程があります。
        
 その中でも特長のあるものをいくつか紹介します。
    
【しめばた】
        
 かすりの模様をつくるための工程です。
        
 大島紬の大きな特長である美しいかすり。
        
 その秘密はこのしめばたの技術にあります。
        
 図案に合わせながら絹糸を強くしめるのです。
        
 しめ具合は長年の経験て培う勘が頼り。
        
 まさに職人技です。
    
【すりこみ染色】
        
 色大島をつくる場合には、かすりの部分を専用の染料で染める必要があります。
        
 この作業で色を付けた部分と、しめばたで色がつかないようにした部分とが大島紬独得のきれいな模様を生み出しているのです。
    
【はた織り】
        
 大島紬は「高ばた」という手織り用のはたで織ります。
        
 数センチ織ってはたて糸をゆるめて一本一本丁寧に針で模様を合わせていきます。
        
 一反の織物を仕上げるまでにはこの作業を200回以上も繰り返さなくてはならないため、卓越した職人技と大変な根気がいる仕事です。
    
このように、一反の大島紬にも非常に多くの工程と職人の技が詰まっています。
        
 どの技術も身に着けるには大変な努力と根気、月日が必要です。
        
 大島紬があれほど美しいことも納得です。
    
 
    
    
    
 
           
           
           
           
 
 
				